P.I.STOCKFILE | INTERVIEW/ 01.02 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
PROFILE/
菅野よう子
菅野よう子
早稲田大学在学中にバンド『てつ100%』のキーボードとしてデビュー。解散後、作曲家として活動を開始し、『マクロスプラス』でアニメーション音楽に初挑戦。代表作に『MEMORIES』『ブレンパワード』『カウボーイビバップ』『ウルフズ・レイン』などがある。また声優の坂本真綾への楽曲提供でも知られている。
佐藤 大
佐藤 大
作詞・小説・企画・放送構成・脚本とメディアを問わない活動を続ける執筆家。『カウボーイビバップ』では設定協力、脚本、コミックスの原案、LD・DVD封入のライナーノーツの執筆、リミックス盤の企画などさまざまな形でかかわる。現在は『攻殻機動隊S』のほかに『ウルフズ・レイン』の脚本も手掛けている。
INFORMATION/
STAND ALONE COMPLEX O.S.T.
STAND ALONE COMPLEX O.S.T.
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菅野よう子(YOKO KANNO)×佐藤 大(DAI SATO)02
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09. lithium flower (Scott Matthew)
―菅野 最初に作っていた中で、監督がこれがエンディングがいいって選んでたの。だから、バトーが素子に対して「いい女になってきたな〜」って言ってるみたいに意識はした。
―佐藤 それはホントにそうだ。男のテーマって感じだった。しかも叶わなそうな感じの。
―菅野 そうそう、「あの女、ちょっとスゲーな、手が届かないな」みたいなことを割と淡々と歌ったみたいな。監督に「これをエンディングにする」って言われて、「ええ〜地味すぎない!?」って言ったんだけど、今となっては非常によく解る。ああいう話の後にくどい音楽要らないよっていう、サラッとした方が良いよね。今思えば詞もすごい合ってると思う。『lithium flower』ってタイトルも良いよね?
―佐藤 うん。僕はバトーとトグサに思い入れが強いからすごく嬉しい。素子に対して男たちが「姫っ!」って感じで慕っているような、そういう雰囲気がでてるな〜ってね。
―菅野 こういうふうにしか素子のこと語れない人たちだよね、たぶん。
―佐藤 それはきっと神山さんがそうだからですよ。
―菅野 そうなんですよ!! 語らない。ひとつもないよね、ラヴな話。
10. home stay
―菅野 これはね、たった今自分でわかったんだけど『homework』と間違ってるんだ(笑)、宿題っていうイメージだったんだけど、それって『homework』じゃん(笑)
―佐藤 ええ! オレこれは張り込みだと思ってましたよ(笑)。だから『home stay』なのかな〜と。
―菅野 全然違う(笑)。彼らの仕事って警察内部だけじゃあないじゃない。お家に帰って何か調べたりとか。
―佐藤 そういう事だったんだ。それは言っちゃっていいんですか?(笑)
―菅野 いや別にいいです。オレが間違っただけだから。ただ『homework』と付けたかったんだなーと。でもまあ、結果的には『home stay』のほうでよかったかもしれないな。かなり強引なオチですが。
11. inner universe (Origa)
―菅野 オープニングですね。「歌は女の人がいい」っていうのは監督がずっと言ってた。オープニングのCGを作る方と打ち合わせして「どういう曲を思い浮かべているんですか」って訊いたら、やっぱり女の人をイメージしてるって事だったし。色んな国の文化の人が、一曲の中にフィットしているっていうふうな、ちょっと真面目に主張すればそういうことがやりたかった。このご時世だし。それでロシア語と英語を入れ替わり立ち替わり出したかったの。
―佐藤 ああ〜。それはまさに昔の資本主義と社会主義のね。この世界では今のような国家の枠組みが崩壊しているから。だから英語とロシア語が入り混じっているのかなと。
―菅野 そうなんだ。そんな設定は知らなかった。
―佐藤 すごい勘ですね(笑)。
―菅野 素子って男か女かわかんない感じがあるから、そういう男のような女のような、子供のようなっていう声も入れたかったの。だから1曲としてっていうよりは、そういういろんな要素を散りばめたオープニングにしたかった。今回サントラ全体的に、頭でこねくり回した感じを、どの曲にも入れてるつもり。そういう方がただノリのよいロックやテクノより合うと思ったからさ。中でもこれが一番こねくってると思う。頭良さそう、というのとはちょっと違うんだけど。
12. fish~silent cruise
―菅野 これはね、大さんに書いたんですよ。10話を見たから。
―佐藤 そうなんですか!
―菅野 でも、10話に使って欲しくて書いたのに使ってねーや、みたいな(笑)
―佐藤 (笑)
―菅野 『silent cruise』ってタイトル見ても解るように、10話で地下道みたいなところをバトーが走ってるシーンあるでしょ。そこで延々やってくださいというような。
―佐藤 知らなかったなあ。
―菅野 メールに「曲出来ちゃうよ」って書いたじゃない。
―佐藤 でもそれがどの曲だったのかっていうのが……。
―菅野 あははは! わかんなかったんだ! ごめん(笑)
―佐藤 あ〜そうだったんだ。そう思って聴きます。光栄です。僕はなんか過去からの使者みたいなイメージが。“過去”、“何者か過去”、“メンタル”ってメモしてますから。
―菅野 ああ解ってくれてたんだ。素晴らしい!
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