P.I.STOCKFILE | INTERVIEW/ 01.02 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
PROFILE/
菅野よう子
菅野よう子
早稲田大学在学中にバンド『てつ100%』のキーボードとしてデビュー。解散後、作曲家として活動を開始し、『マクロスプラス』でアニメーション音楽に初挑戦。代表作に『MEMORIES』『ブレンパワード』『カウボーイビバップ』『ウルフズ・レイン』などがある。また声優の坂本真綾への楽曲提供でも知られている。
佐藤 大
佐藤 大
作詞・小説・企画・放送構成・脚本とメディアを問わない活動を続ける執筆家。『カウボーイビバップ』では設定協力、脚本、コミックスの原案、LD・DVD封入のライナーノーツの執筆、リミックス盤の企画などさまざまな形でかかわる。現在は『攻殻機動隊S』のほかに『ウルフズ・レイン』の脚本も手掛けている。
INFORMATION/
STAND ALONE COMPLEX O.S.T.
STAND ALONE COMPLEX O.S.T.
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FOOTNOTES/
注3)アイスランドの歌姫。女優として『ダンサー・イン・ザ・ダーク』('00)の主演も果たしている。
注4)原作及び劇場版『攻殻機動隊』に登場するキャラクター。
菅野よう子(YOKO KANNO)×佐藤 大(DAI SATO)02
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05. where does ocean go? (Ilaria Graziano)
―菅野 これもどっちかというと詞が先。ネットの海とか、あとちょっと『ブレードランナー』的な、ビルの上から「私はどこに行くの」っていう。あれって『攻殻』の1巻の最後?
―佐藤 うん、1巻の最後ね。
―菅野 オレが関わる前、監督がビョーク(注3)の何とかいう曲をオープニングテーマにしたいと言って、ビョークにスケジュール聞いたんだよね。でも残念ながらダメだった。だから最初のころは敗戦処理みたいな気持ちだった。
06. train serch
―佐藤 これ、『太陽にほえろ!』で走ってる感じだよ。
―菅野 これが!?
―佐藤 うん。疾走してる感じがする。
―菅野 これはオレ、バトーとか戦車っぽい大きい人の曲。筋肉質な。
―佐藤 それは僕の印象も同じかも。素子ではないですよね。
―菅野 ない。筋肉質な人が、なんかなぎ倒しながらガンガン行く! みたいな。
―佐藤 それは同じだ。バトーとかボーマとかの雰囲気だよな〜と。マッチョな感じね。
―菅野 そうそう、そういうイメージ。重いのが「シュッシュッポー」みたいな。
―佐藤 ああ音のイメージで『train』なんだ(笑)。重機関車みたいなね。
07. シベリアン・ドール・ハウス (Gabriela Robin)
―菅野 これも1話の冒頭で、なんか素子がビルの上から街を眺めてるようなとこで、ブルースが気持ちいいと思って。黄昏た気持ちで作ったのに、なんか怖くなっちゃった(笑)。
―佐藤 ブルースだったんだ〜。僕はなんか迷宮事件っぽい、笑い男っぽいっていうか。なんかこう、薄ら寒いみたいな感じがした。でも敵が見えないみたいな。
―菅野 『シベリア』っていうのは無国籍でも社会主義みたいな。社会主義のブルースみたいな感じ(笑)。しかも『ドール・ハウス』ってこう、架空っていうかあり得ない感じがするんだけど。架空感とフューチャーな感じ。
―佐藤 じゃあ素子がドールだっていうのは? このタイトルはそこから来たのかなぁ〜と。
―菅野 そんな認識ないよ。オープニングの絵を見て、人形が出てくるなと後から思っただけで。そういうのは知らなかった。
―佐藤 それは重要かも。『攻殻』が好きな人はみんな、ドールっていうと『人形使い』(注4)っていうキーワードを連想するから。
08. velveteen (Ilaria Graziano)
―菅野 これはですね、歌をうたってるIlaria Graziano(イラリア・グラッツイアーノ)っておねえちゃん、結構前から知ってたんですけど、その人に歌って欲しいな〜って書いた曲なんですよ。だからあんまり『攻殻』がどうこうって考えてない。
―佐藤 これ、僕は笑い男っぽい感じがした。
―菅野 そんな風には全然思ってないんだけど、監督にも最初はこの曲がオープニングに良いなと言われたよ。
―佐藤 この曲は公安9課の堅いメンバーとは全く異質な音って感じがしたから。『攻殻S』って敵がすごいしなやかな敵じゃないですか。しかもすごいナイーヴな敵。だからこの曲は笑い男っぽいな〜と思ったんですよね。
―菅野 詞の内容が「愛とはなんとか〜」で、しかもイタリア語。今回どうしてイタリア語とかロシア語とか使ってんのか自分でも解んないけど、イタリア語にしたかったんだよね。民謡みたい泥臭さかな?
―佐藤 イタリア語もロシア語も訛りが強いですよね。
―菅野 うん、なんか巻き舌っていうか。しかもイナタい(泥臭い)感じも入れられたらってね。割と堅い音楽に乗せてね。
―佐藤 それが4つ打ちとミスマッチするような感じですね。
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